
伊奈学園中学校へ進学
E・K
伊奈学園中合格のカギは、
覚悟を持って努力すること
公立中高一貫校に行きたいと思い入塾
受験勉強に欠かせないものはたくさんあります。一生懸命勉強することはもちろん、授業に真剣に取り組むこと、いい教師や教材に出会うことも大切です。しかし、それ以前に必要なのは”自分自身が合格を目指して頑張ろうと心に決めること”ではないでしょうか。ここに登場するE・Kさんとお母様は、その気持ちを「覚悟」という言葉で表していました。
小5の秋に入塾したEさん。漠然とではありますが、公立の中高一貫校に行きたいと思っていました。
「近所の小学校の先輩が公立の中高一貫校に合格し、楽しそうに学んでいる姿を見て、行ってみたいと思うようになりました。その先輩が通っていたので私もこの塾で頑張ろうと思い入塾しました」と話します。
同じ頃、伊奈学園中の体験授業を受け、そこで行われていたグループ学習がとても楽しく、印象に残りました。
「ただ当時は、大宮国際中にも関心がありました。そこで先生に相談して、年が明けた2月から大宮国際中講座を受講することに決めました。このコースなら大宮国際中はもちろん、伊奈学園中にも役立つ学力がつけられると説明されたからです」とお母様は振り返ります。
授業をしっかり聞き、出された宿題もきちんとこなすEさん。確認テストの点数で席順が決まりますが、小5の頃は上位の席で安定していました。しかし、冬が終わり、小6になる頃には、順位が下がり始めていたのです。その理由は明確でした。他の生徒はワークを繰り返し解いていましたが、Eさんはしていなかったからです。それがわかっていながら、そして、順位が落ちていくことを悔しく感じながらも、Eさんの受験勉強は塾の授業をまじめに受けて、宿題を忘れないようにすることだけでした。
夏特訓で頑張れば努力が報われることを経験
そんなEさんも夏になると夏特訓への関心が高まりました。
「夏特訓では他の校舎の生徒とも確認テストの合格枚数を競い合うので、いい成績を取りたいと思っていました」
最初の確認テストは思った以上に好調で、6位前後の席を獲得。大勢が集まる特訓の中での成績に満足します。しかし、その後は油断からミスが増え、順位はどんどん下がっていき、1つ下のフロアに移動することになってしまいました。そのことでより一層、順位が落ちたことを強く実感したEさん。それから、必死に学習に取組み挽回していきます。少しずつ順位を上げてもとの部屋に戻り、最終的に上位席に返り咲くことができました。
「一生懸命頑張って結果が出せたことに、とても満足していました。私や主人も嬉しくなり、一緒になって喜びました。ただ夏特訓後は気が抜けてしまい、勉強に力が入っていない様子でした」とお母様は話します。

中学受験をやめたくなった小6の秋
「夏特訓をあれだけ頑張ったからきっと大丈夫・・・」夏休み後半もそんな気持ちで塾に通っていたEさん。気になっていたのは授業前に塾の自習室で勉強していた生徒の姿でした。もともと自宅学習が多かったEさんでしたが、集中しきれない時もあり、それに加えて夏特訓では一生懸命勉強して良い結果を収めたことで油断してしまい、勉強に身が入らなくなっていたのです。気がつくと、再び順位は下がっていました。
「もともと人見知りをするタイプなので、たくさんの生徒がいる自習室で勉強することに抵抗があったのですが、2学期の後半には授業前に勉強するようにしました。また近所の図書館も利用するようになりました」
10月になり、勉強に力を入れていたEさん。しかし、ここで大きなショックを受けてしまいます。それは同じ小学校に通う友だちが楽しそうに遊んでいる場面を見かけたときでした。仲のいい友だちは、放課後や休みの日に自由に遊んでいるのに、自分はこうして勉強をしている。今すぐ勉強をやめて思いきり遊びたい!でも、それができない。そう考えると、とても辛く感じてきました。その気持ちは日に日に強くなり、中学受験をやめようという気持ちにまでなりました。それを聞いたお母様は、「ここまで頑張ってきたのだから、諦めてほしくはありませんでした。でもあえて”しっかり考えて自分の道を選びなさい”と娘には伝えました」
「塾は続けるけれど受験はやめたい」ある日の帰り際に、思い切って校長に話してみました。じっくりとEさんの話を聞き、もう一度頑張ってみようと励ます校長。「私は合格させるつもりでいるよ!」という言葉が強く心に刺さりました。塾を出て向かったのはお母様と待ち合わせていたカフェ。そこで今聞いたばかりの校長の言葉を伝えた時、堰を切ったように涙が溢れ、もう一度頑張ってみようと覚悟を決めました。
問題を解くことを楽しめた入試本番
11月からは伊奈学園中入試過去問特訓が開講。それは初めて経験する伊奈学園中の出題傾向に特化した講座でした。もともと筋道を立てて考えることが好きだったEさんは、この講座で学びの楽しさを覚えます。そして、勉強を楽しむことでさらに合格への想いが増していきました。自習室での勉強もこの頃には当たり前になり、図書館ではお父様も同行するなど家族の温かい応援も見られました。
年が明けてすぐに待っていたのは伊奈学園中の一次選考です。
「緊張すると思っていましたが、過去問特訓と同じように問題を解くこと自体にワクワクし、夢中で解答しました」
一次選考の合格の知らせが届き、塾では二次選考の特訓を実施。過去の質問事項を元に、模擬面接を行いました。そして迎えた面接では、練習以上に力を発揮することができました。
結果は、歓喜の合格。今、Eさんは伊奈学園中で思考力を養う授業や部活に汗を流し、充実した学園生活を送っています。
