早大本庄高等学院へ進学

その他の合格校
開成高校 慶應志木高校 立教新座高校 栄東高校
合格

笠井 孝介くん

揺れ動く弱い心に勝った超難関校受験

学ぶことは好きだけど、試験勉強は嫌い

「合格か、不合格か」そんな厳しい現実が待ち受ける入試。受験勉強は、模試の結果などで一喜一憂してしまいがちな自分にしっかりと向き合い、学習に集中することが重要です。ある意味受験勉強は、揺れ動く心との格闘とも言えるでしょう。そんな闘いに勝ち、名だたる超難関高校に合格を果たしたのが、笠井孝介くんでした。
小学校入学時からこの塾に通っていた笠井くんは、もともと好奇心が旺盛。塾に通うようになったのも勉強を通して新しい知識を得たかったからです。塾での勉強は学校で習う内容以上の深い学びがあり、どんどん惹かれていきました。ただ、テスト勉強は好きにはなれず、中学入学後は定期テスト一週間前くらいに集中して詰め込む学習をしていました。それでも塾で学校の授業を先取りし、さらに授業そのものも集中して聞いていたため、学年上位の成績を取ることができていました。
中1の頃から早慶など、大学附属高校を目指していた笠井くん。理由は、高校時代に自分の好きな学びに没頭したかったからでした。
「定期テストの成績は学年で上位であったものの、トップになったことは一回くらいでした。順位をもっと上げたいと思うこともありましたが、最終的に志望校に合格すればいいと思っていました。受験という現実を直視できていない部分もありましたが、目の前の成績に一喜一憂しないよう、自分をコントロールする習慣がついていたのだと思います」と笠井くんは振り返ります。

自分から決意し、学習時間と学習量を増やす

中3になると、「より高みを目指して頑張ってみよう」という成塚校長の指導によって最難関とされる開成高校を含めた超難関校合格を目指して受験勉強を進めていきました。塾の先生から、「確認テストの合格枚数や順位を競い合うことで現状の実力を確かめられる」とすすめられ、万全の準備で参加した夏合宿。一生懸命頑張る生徒たちから大きな刺激を受け、笠井くんも全力で取り組み、すべての確認テストに合格し1位を獲得。順調に学力が上がっていることを実感しました。
しかし夏休みが終わり、2学期最初に受けた駿台模試では、偏差値や志望校判定が今までよりも下がってしまったのです。目に見えないライバルたちが必死で受験勉強していることを痛感しました。落ち込みそうになりながらも冷静になれたのは、長年通い慣れた塾で仲間と話したり、教師にアドバイスを受けたりしたからでした。
「それから、勉強時間・勉強量ともに増やそうと決心し、夜は11時から1時まで学習することを日課にしました。特に苦手な英語は長文対策に取り組み、単語や熟語などの語彙を増やすだけではなく、スムーズに読解するコツを見つけ、速く内容を理解できるようにしていきました。超難関校の長文問題はそのボリュームに圧倒されがちですが、冷静に考えれば長文も短文の集まりのため、文が切れる部分にはスラッシュなどを入れて分解したり、直前の文章に対して説明や補足の役割をする接続詞や関係代名詞に注目する癖をつけるようにしました」

入試直前で深刻なスランプに直面

しかし、入試をすぐそこまで控えた1月、今まで経験したことのない壁に直面しました。
「急に数学の過去問が解けなくなりました。あるときはケアレスミス、そしてあるときはどのように解けばいいか、という考え方さえまとまらない状態に陥っていたのです。なぜ、そうなったかもわかりませんでした」
自信にあふれていたそれまでの自分が嘘のように感じた笠井くん。苦手科目ではなく、得意科目だった数学の問題が解けなくなっただけにショックも大きく感じられました。入試直前だったので焦りが募り、動揺もしました。しかし、成塚校長をはじめとする塾の先生の温かい励ましや、両親の「無理せず、自分らしく頑張ればいいから」との言葉の中で、いつもの冷静さを少しずつ取り戻すことができたのです。
そんな中で笠井くんが取り組んだのは、開成高校や早慶附属高校よりも少し難易度を落とした問題を解くこと。基礎的な問題もあり、改めて解くことで完璧と思っていたところにも弱い部分があることを発見することができました。そして、その繰り返しで入試前には自信を取り戻すことができたのです。その自信は、以前よりも強固なものになっていました。また、「支えてくれる人のために頑張ろう」という気持ちも、次第に強くなっていったのです。温かく支え見守ってくれた両親や、塾の先生に対しての感謝の気持ちで頑張りました。

油断せず難関校入試まで勉強を継続

そして始まった入試。ここでも笠井くんは、思ってもみなかった結果を迎えました。
「栄東高校では併願に加えて特待生選抜入試に出願していました。A特待生では合格できましたが、S特待生選抜は1点足らず不合格となってしまいました。ただ、悔しさは感じましたが、落ち込むことはありませんでした。そういったアクシデントをバネにして、残りの志望校に絶対に合格してみせるという闘志を燃やして、入試の直前まで必死に勉強を続けました」
結果は立教新座から、最も難関だった開成高校まで全ての受験校を合格で飾ることができました。笠井くんは合格校の中から、一番行きたかった早大本庄高等学院に進学し、好奇心と学ぶ意欲を絶やさず充実した高校生活を送っています。