伊奈学園中学校へ進学

矢ノ川 蒼志くん

支えてくれた人への感謝の想いで手にした逆転合格

合格実績と雰囲気の温かさに魅力を感じて受講

受験勉強を続けていれば伸び悩んでしまうときもあります。しかし、そういったときこそ学力を飛躍的に伸ばし、人間的にも大きな成長を遂げる絶好の機会。そのことを物語っているのが矢ノ川蒼志くんの合格体験です。
矢ノ川くんが伊奈学園中に進学したいと思った理由は、中高一貫校のため高校受験を気にすることなく、学校行事や学びに集中し、充実した6年間が過ごせると思えたからでした。伊奈学園のことを調べると高校生の先輩と学園祭をいっしょに楽しんだり、伊奈学園ならではの思考力やプレゼンテーション能力を磨いたりする授業も魅力を感じました。また社会科の体験授業が面白く、とても興味を惹かれたのです。
その中で塾探しを始め、お母様と訪れたのが、塾で開講していた伊奈学園中講座でした。
「何よりその合格実績の高さが信頼できました。それと同じくらい気に入ったのが温かな雰囲気でした。不安でいっぱいの受験勉強も、ここなら安心して取り組めそうだと思えました」と矢ノ川くん。最初は緊張しながら授業に参加していましたが次第に慣れ、順調に実力を伸ばしていきました。基礎学力の構築に力を入れていた1学期。思考力や記述力といった応用力が問われる伊奈学園中の問題を解く上で欠かせない土台づくりがこの期間に行えました。そして夏特訓も予習範囲をすべて終えて臨みました。「いつも一緒に学ぶ生徒たちだけではなく、たくさんの参加者がいたので圧倒されましたが、確認テスト前も予習に集中し、思っていた以上の良い順位で終えることができました。そのことでモチベーションがあがり、同時にいつもとちがう環境で座席順位を競うなど、本番さながらの緊迫感を経験したことで受験に対する本気度も高まっていきました」

過去問の学習で長いスランプに突入

しかし2学期になり、基礎から応用へと授業内容が移る中で悩むことも増えていきました。「勉強内容が過去問中心の学習になることで難しくなり、学習すること自体に辛さを覚えるようになってしまいました。勉強が楽しかった夏特訓の頃が嘘のように課題を解く意欲も落ち、出された範囲を終えることもできなくなっていました。その結果、成績で決めていた席順も少しずつ下がっていったのです」
秋から冬へ季節が変わる頃には入試が迫っているプレッシャーがスランプに追い打ちをかけていき、それがさらに焦りを生み出し、勉強自体が空回りしていきました。
そんな状況を我妻校長や各教科の担当教師は見過ごしませんでした。もともと一つひとつの問題をきっちりと解決し、自分のものにしていくタイプだった矢ノ川くんは、過去問の学習に対しても解けない問題に出会うとそれを完璧にしようとするあまり行き詰まってしまっていたのです。そこで教師たちは、過去問学習の方法を変えることを指導。たくさんの問題を解く中で、解説などを読んでその解き方をマスターしていく大切さを話し、解き直しを徹底しようとアドバイスしました。また制限時間内に過去問が解けるよう、時間配分に気をつけることなども話しました。
また我妻校長がこのときに強調したのが支えてくれるご両親に感謝する想いです。スランプに直面する中でご両親も心配になり、本人に学習の進み具合などを聞く回数が増えていきました。その結果、普段は温和な矢ノ川くんでしたが、お母様にきつく当たってしまうこともありました。家庭の様子を面談で知っていた我妻校長は、「ご両親に感謝できない自分本位の人は合格できないよ」と諭しました。普段から信頼していた我妻校長の言葉は心にズシンと響き、その瞬間から学習法や勉強に対する心構えも変わりました。そして次第に過去問が解けるようになり、過去問の点数も上がっていきました。また日々支えてくれるご両親や教師に対しても感謝でき、期待に応えるために頑張ろうと思うようになっていきました。

大きな達成感が湧きあがった本番の入試

やがて年が変わり、矢ノ川くんは大晦日・正月特訓に参加。そっくりテストでは苦戦しましたが、以前のように落ち込むことはありませんでした。
「逆に今、自分がどこか弱いかを把握でき、そこに集中して取り組めばいいと思えるようになっていました。そして、解き直しを完全に行うことでまた力がついたことを実感できました。気がつくと以前のように勉強することが楽しくなっていました」
3学期となり、あっという間に入試本番の日がやって来ました。矢ノ川くんは多少の緊張は感じましたが、今まで勉強を頑張り抜いてきたため後悔はありませんでした。またその気持ちがあったからこそ、冷静に問題に取り組めました。「試験問題自体は、今まで学習してきた過去問とは異なる印象でした。しかし、落ち着いて問題を読むと伊奈学園中講座で勉強してきたことがすべて応用できる内容ばかりだったのです」
最後の科目である作文Ⅱを終えたとき、一年間分の力を出し切ったという達成感が溢れていました。その結果、一次試験は通過。二次試験である面接も終え、晴れて合格を手にすることが叶いました。そのとき、矢ノ川くんは合格の喜びと共にご両親への大きな感謝の気持ちでいっぱいになりました。