国立お茶の水女子大附属高校へ進学

その他の合格校
淑徳与野高校 合格

西川 美也子さん

目の前の課題のすべてに全力で挑み、国立大附属高校に合格

予習を頑張り抜いて夏特訓に参加

受験勉強はマラソンに似ています。険路を目の前にしても歩みを止めるわけにはいきません。この春にお茶の水女子大学附属高校に見事に合格を果たした西川美也子さんは、厳しい局面にあっても、今やるべきことを黙々と一つずつ丁寧に取り組み、一歩一歩着実に前へ進んでいきました。そして、そこには伴走者である塾への強い信頼があったのです。
西川さんが入塾したのは、小6の2月。姉が同じこうゆうかん出身で大学受験部にも通塾し、志望校に合格した姿を見て、迷うことなく通い始めました。中学生活は、吹奏楽部の部活と両立しながら定期テスト対策もしっかり取り組み、こうゆうかんの塾生らしく、明るく元気に何事も前向きに全力で挑んできました。
「中3になり、夏特訓が始まる前はとにかく予習を頑張りました。そして数学のスペシャル問題以外は、範囲をすべて終えて通塾型の夏特訓に参加しました」と話します。万全の準備で臨んだものの、初めて学び慣れた校舎を飛び出したことに不安に感じた西川さん。しかし、会場に同じ校舎の仲間を見つけたときは安心し、いつもの頑張る自分を取り戻せました。そして今まで体験したことのない長時間の学習にも次第に心身が慣れていったのです。また確認テストが不合格になるなど心が折れそうなときは、前向きに気持ちを切り替え、勉強を続けられるようになっていきました。
結果は確認テストを1枚だけ残したものの座席順位は上位を確保。多くの成果を得て2学期を迎えることができました。

結果が出るまで過去問を解き続けた日々

9月からはVVコースに通い始めた西川さん。この頃、志望校は県立のトップ校であったため、しのぎを削る激しい競い合いを制する実力をつける必要性を感じていました。「私がその頃目指していた高校は、成績が上位の生徒が受験します。そのため、まちがいなくどの生徒も必死に勉強しているはずです。恐らく塾にも行っていることでしょう。その中で合格を手にしていくためには、単に知識を増やすだけではなく、1点でも多く取れる得点力を上げたいと思っていたのです。そういった中でVVコースを受け、一つひとつの授業が点数アップに直結する実践的な内容だったことに感動しました」
その頑張りが実を結び、秋に受けた北辰テストでは、偏差値も志望校の合格可能性も安心できる数字を獲得。しかし、油断はけっしてできませんでした。学校選択問題対策などで挑んできた英語の長文読解で、解けない問題が増えていったからです。やるべきことは決まっていました。できなければできるようになるまでひたすら問題を解き続けるしかなかったのです。校舎の自習室で黙々と過去問に挑む日々が続きました。勉強で行き詰まったら、勉強で乗り越える。それを経験の中で学んできたのは校舎の自習室でした。金澤校長や校舎の教師が温かい眼差しで見守り、励ましの言葉も送りながら西川さんの頑張りを支えました。そして気がつくと、英語の長文読解で悩むことが少なくなっていったのです。
西川さんにとって転機が訪れたのもこの時期でした。「たまたま過去問で、お茶の水女子大学附属高校の問題にチャレンジしていたときのことでした。どの科目も今まで解いてきた問題とタイプがちがっていたのです。一つひとつが深く考えないと解けない問題でした。だからこそ、どんどん引き付けられるように面白く感じたのです。過去問を解くことが楽しい。それは他の学校の過去問では体験したことはありませんでした」
お茶の水女子大学附属高校の偏差値はその頃、目指していた県立高校よりもさらに高く、合格へのハードルも上がります。しかし、西川さんは、こういった問題を出題する高校に大変興味を持ちました。また自分が取り組んできた勉強がこの学校に通用するか、試してみたくもなったのです。金澤校長からも「西川さんなら大丈夫!ぜひチャレンジしてみよう!」との激励を受け、西川さんは決心を固めました。

気持ちを分かち合える仲間がいた

2学期の末からは大晦日・正月特訓の予習が始まりました。新たな志望校も定まり、これまで以上に勉強に力が入ったことは言うまでもありません。今回は確認テストをすべて終え、1位を取ることも目標にしました。受験勉強では、志望校合格という大きな目標と同時に目前の課題に対する目標を持つことも大切にしたのです。
それは、目の前にある階段を一段一段上がらなければゴールに到達しないことがわかっていたからです。その結果、夏特訓では果たせなかった確認テスト完全制覇と1位を手にすることができました。
しかし、3学期が始まり、併願校の私立高校の合格を手にした頃、西川さんは不安に駆られました。けっして受験勉強で手を抜いてきたわけではありません。しかし、自分が一生懸命に頑張ってきたからこそ、入試本番で本来の力を発揮できるか不安な気持ちでいっぱいになることもありました。
「そんなときは校舎の仲間に自分の気持ちを素直に話すようにしました。そのことで具体的な解決策が見つかったわけではありません。ただお互いに想いを分かち合える友だちがいることで癒されていったのです」
そして迎えた入試当日、数学・国語は善戦、理社においては、7割は解けたという手応えを得た西川さん。しかし、英語は時間配分がうまくいかず合格は確信できませんでした。
だからこそ、合格発表で自分の番号を確認できたときは大きな喜びが湧きあがりました。現在、西川さんは過去問を解く中で感じた学びの楽しさを満喫しながら、充実した高校生活を送っています。