TOP > こうゆうかんを知る > オリジナル受験コラム > 2020年 首都圏高校入試の展望

こうゆうかんを知る こうゆうかん独自の学習法や教育方針をご紹介。

[中学受験コラム]

2020年 首都圏高校入試の展望

2019/11/30

埼玉県公立・私立高校入試

 2020年度の埼玉県公立高校入試学力検査は、2020年度には2月28日の実施で、受験者の全員に5教科入試が課されます。当日の時間帯は国語、数学、社会、理科、英語の順です。合否選考の方法は2010年度から「加算方式」となっています。入試得点(500点満点が原則)に、9科の内申や内申書(調査書)の記載事項の換算点を足し合わせ、合計点の上位から合格者が決まります。これら選抜資料の配点や、換算ウエートは各高校で異なっているので、自分の志望校ではどうかを早めに確認しましょう。
 では、2020年度入試の受験作戦についてみていきましょう。もっとも重要なのは、「最後まで目標を高く持つこと」、つまりレベルが高めの志望校をめざして、あきらめずに公立本番まで頑張り抜くということです。まず、1月下旬(22日以降)の県内私立入試で、充分な押さえ校の合格を確保。私立を受けたあとは、公立入試(2月28日)まで約5週間も間があくことになります。この最後の5週間をフルに活用して、実力を最大限にアップさせることが「公立合格」へのカギになるのです。
 埼玉県内の私立高校では、一部の難関校などを除き「1月中心」の入試地図が約20年も定着しているという状況です。そのなかで、例年「初日」(1月22日)から1月25日ごろの数日間に県内私立の大多数が「併願入試」(併願推薦)を2、3回と集中的に実施しており、受験生の側もこれらの併願入試に詰めかけるのです。
 埼玉の受験生は、公立第1志望でも、あるいは私立難関校などが本命でも、県内の1月併願入試を受験しておくことが必須の作戦になっています。この併願制度で充分な押さえ校を確保し、気分的な余裕を得たうえで、公立や難関私立などにチャレンジしましょう。

東京都立・私立高校入試

 東京都の都立高校では2月の一般入試が募集、受験のメインとなっています。最近はその一般入試で普通科の平均倍率が「1.4倍台」と高く推移し、全国の公立入試の中でもトップクラスの高倍率です。来春の2020年度も都立の一般入試では、上位校はハイレベルな激戦模様となるのは確実です。
たとえ、志望校の倍率に変動が出たりしても、合格を勝ち取れるように全力で5科対策に取り組んで、充分に入試学力を高めていきましょう。本番の入試は、以前には3教科の学校もありましたが、2016年度から5教科入試が原則です。2016年度から芸術科、体育科を除き、全校一律で入試最重視の「7対3」になったのです。つまり、入試700点満点、内申300点満点とされ、どの高校でも入試学力の高い受験生が明らかに有利になるということです。合否選考で比重の低い内申ですが、2016年度から技能4教科の扱いが変わったことに注意しましょう。技能4教科の評定は、2倍となり9科内申のなかで重みが増しました。内申対策として、この4教科(「音楽」「美術」「保健体育」「技術・家庭」)も、中3では定期テストやふだんの授業、提出物などにより真剣に取り組みましょう。
 都内私立では、9割以上の高校に推薦制度があります。私立第1志望ならば、単願推薦の受験が適しています。難関・上位校の推薦は、各校の内申基準のほか本番の学科試験などで競争が展開され、2〜5倍台の高倍率もみられます。そうした「激戦校」には推薦、一般の2段構えで臨み、合格をめざしましょう。
 「B推薦」と呼ばれる併願可の推薦も、中堅校など多くの都内私立で実施しています。ただし、このB推薦は同様の制度がある埼玉、千葉など都外の受験生が対象です。

茨城県公立・私立高校入試

 茨城の県立高校では2013年度から推薦入試を取りやめ、「1回入試」制度に変わり、一般入試のみで選抜を行っています。学力検査は2020年度には3月4日に行われ、受験者全員に5教科入試が課されます。当日の時間割は、英語、国語、数学、社会、理科の順です。学力検査は各教科100点満点(各50分)で5教科ですから、合計500点満点。内申点は3年間の9科合計で135点満点です。合否判定の方法は、入試得点・内申点などを用いた2012年度までのA群、B群の選抜方式が「共通選抜」という名称で継続されています。
 茨城県内の私立高校は、昔に比べると全体的にレベルアップしており、2019年春には東大合格者が江戸川取手や土浦日大、茗溪学園、常総学院など出ています。私立のレベル上昇は「学業特待」制度が原動力の一つ。1月の一般入試にこの制度を取り入れ、学力が高い受験生をたくさん集める高校が目立っているのです。また整備された特進コースなどの進学指導が成果をあげています。学業特待制度とは、入試得点の上位者から「特待合格」を出すもので各高校では複数の合格区分を設けて、特典に差をつけています。
 県立第1志望者にとって、私立の学業特待でどの合格区分に入れるかということは重要な前哨戦です。それが県立の合否予測でカギの判断材料になるからです。学業特待は、このように3月の県立入試を前に、模試のような役割を果たします。また万一、県立に不合格となった場合、私立に学費減免で入学できることがメリットです。

群馬県公立・私立高校入試

 群馬県の公立高校では、2月の「前期選抜」、3月の「後期選抜」という入試制度が定着しています。前期では、2017年度から「3科(英語・数学・国語)の学力検査、または総合問題を全校で実施」と制度が変わりました。前期の合否選考は、内申書(調査書)、3科試験または総合問題、各校の検査(面接、実技検査、作文などのいずれか)の総合評価で行われます。前期の枠は募集定員の10%〜50%が標準とされ、各高校は定めています。2020年度にトップ校の前期枠は高崎、高崎女子、前橋では30%、前橋女子は25%で、4校とも前年と同じです。このようにトップ校では前期の枠は小さく設定され、2019年度も倍率3倍台〜4倍台の「狭き門」となっています。ですから、前期は「チャレンジ受験」と捉えて、合否に期待をしすぎないように。「県立のメインは後期」という大前提を意識して入試に臨んでください。
 後期選抜の合否選考では、5科の入試得点、内申書(調査書)が主な選抜資料とされます。5科の試験は、各100点満点で合計500点満点が原則ですが、「傾斜配点」としている高校もあるのがポイントの一つ。このように、トップ校は入試得点のウエートが非常に高くなっており、「当日点がいまひとつでは合格は厳しい」という状況なのです。後期の5科対策を怠りなく、全力で進めていき本番を迎えるまでに入試学力を最大限にアップさせ、トップ校の「合格点」を獲得できるようにしてください。
 例年、県内私立は1月を中心に入試を行っています。県立志望者は2月、3月の公立入試を受ける前に、私立の「特待生入試」を受験するのが基本的なパターンです。県立の押さえ校を「県内校よりもランクアップさせたい」と埼玉私立を併願する生徒も多くなっています。埼玉私立の中では、本庄東が一番の候補に。同校は群馬から交通の便がよく、大学合格実績が良好なことが魅力です。難関私立では、埼玉の早大本庄や慶應志木に挑戦するパターンも目立っています。ハイレベルな難関校対策をやり遂げれば、県立の合格は確実になり、3年後に控えた大学受験でも有利になるのです。このため、早慶附属校などを突破したうえで、県立トップ校に進学して、東大や医学部などの国公立大学を狙う生徒も少なくありません。


無料体験授業はこちら 資料請求・お問い合わせはこちら

このページのTOPへ