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[中学受験コラム]

2021年度 首都圏中学入試展望

2020/10/17

「激戦入試」の上位校・人気校に合格を!

 首都圏(1都3県)で、私立や国立中学校の受験生(私立中が主体)は2020年度に推計で5万1,400人となり「5万人」の大台を突破。2016年度から5年連続で増加しました。
これに公立中高一貫校の受験者(私立・国立併願者を除く)を加えると、2020年度の受験生総数は6万4,000人以上で、中学受験率は約22%(推計)にのぼります。3年連続で「5人に1人」以上が中学入試に臨んだのです。
 なかでも、「受験熱」の高まりは私立中が中心になっています。その要因の第一は、大学入試改革(2021年度以降)といわれます。新たな「大学入学共通テスト」では、英語の民間試験採用と記述式(国語・数学)導入は結局、先送りとされました。ただし、出題を「思考力・判断力・表現力」重視に切り替える方針に変化はありません。
 こうした中、大学入試への対応に信頼性がある「私立などの中高一貫校へ」という志向が高まっています。また、AI(人工知能)などの技術革新やグローバル化によって急変する社会を生き抜くための「人間教育」を私立中などに期待するご家庭も多くなっているとみられます。ただ、コロナショックの経済情勢が響いて、来春2021年度入試では、私立中全体の受験生は増加せず、2020年度と同程度かやや減少と予想されます。いずれにせよ、私立の上位校や人気校は「激戦模様」が続くでしょう。もちろん、高評価が定着した公立一貫校では厳しい高倍率入試が確実視されています。
 こうした来春入試を乗り切るために、塾の教師陣の的確で親身な指導、アドバイスにしたがい、対策学習を全力で進めていきましょう。それとともに充分な押さえ校などを選んで、併願パターンを適切に設定することが必須です。そうして、万全な受験態勢で1月、2月の本番試験を迎えられるようにして、志望校の合格=「最高の笑顔」を勝ち取ってください。

東京都内 中学校の入試

 首都圏の1都3県では、私立・国立中学校の総受験生(私立が主体)は2008年度からゆるやかに減っていき2015年度には約4万5,500人(推計)に。しかし2016年度に「プラス」に転じて、今春2020年度まで5年連続で増加しています。2020年度には約5万1,400人となり、前年(2019年度)に比べて約1,900人に増えました(推計)。
 一方、公立中高一貫校(1都3県)の受検者は、2020年度には前年に比べ約770人減って約1万5,900人でした。私立・国立中と公立一貫校の受検者(私国立併願者を除く)を合わせると受験率は約22%(推計)であり、首都圏では、ここ数年「5人に1人」以上が中学入試を受けている状況です。 なかでも近年、とくに私立中の人気が「加熱」しているのです。その大きな要因は、大学入試改革(2021年度以降)といわれます。
 今後の大学入試がどう変わるのかという不安感から、「大学受験にしっかり対応してくれる私立中へ」と望むご家庭が多くなっているのです。その一方、大学入試を避けるために「私立中の大学付属校へ」と向かう動きも出ているのがここ数年の傾向です。
 2020年度に、開成では受験者が前年に比べて29人増え、駒場東邦(49人増)、武蔵(11人増)も増加し、麻布では27人減少しました。開成の倍率は、前年の2.9倍から3.0倍に。駒場東邦では1.8倍→2.0倍と上がり4年ぶりに2倍台に回復しています。
 2020年度に、女子御三家ではそろって受験者が増えました。雙葉は52人増、桜蔭は22人増、女子学院は3人増。雙葉の倍率は2.7倍→3.3倍に上昇しました。
 レベルで御三家と肩を並べる豊島岡女子の1回は受験者14人減、この倍率は前年と同じ2.5倍に。同校の2回、3回では受験者が増え、それぞれ7.2倍、8.2倍の高倍率でした。2、3回は2021年度も「狭き門」が続くでしょう。
 2020年度に、大学付属校でトップレベルの早稲田実業では、男子枠の受験者は60人減り、女子枠のほうは10人減でした。男子枠の倍率は4.1倍→3.5倍、女子枠も4.1倍→4.0倍と下向いています。
 同じくトップレベルの慶應中等部の受験者は男子枠35人減、女子枠37人減。倍率は男子枠5.1倍→4.9倍、女子枠7.2倍→6.1倍に下がりました。慶應中等部の一次試験は例年2月3日であり、この3日に一時的に移動した青山学院(例年は2月2日)へ受験生がやや流れたとみられます。
 都内の国立大付属校は例年2月3日に入試を行っています。ひと頃に比べて、国立中の受験規模は全体的に縮小しました。前年の2019年度には最上位の筑波大附属駒場や、筑波大附属など受験者増のところが多くなり、「風向き」が変わったかとも思われました。
 しかし2020年度には一変し、国立中のほとんどで受験者が減少。筑波大附属駒場は61人減、倍率4.8倍→4.3倍に。筑波大附属では11人減、それに定員増(約15人増)が重なり倍率は4.9倍→3.7倍とかなり低下。そうした中、受験者が増えたのは東京学芸大附属竹早の男子枠(45人増)で、倍率2.1倍→3.3倍に上がりました。
 都内の私立中入試は2月1日に開始され、「前半戦」の1日、2日がとくに活発です。
3日以降になると試験を行う学校や定員が少なくなり、5、6日ごろに入試はほぼ終了します。
 このため受験作戦の基本は、2月前半の1日が2日、または1月中に充分な押さえ校(すべり止め)の合格を取れるようにして、都内の第1志望校へ臨むことです。近年は、こうした2月2日までの押さえ確保がより重要になっています。もともと、3日以降の「後半戦」では上位校などは倍率や合格レベルが高くなりがちです。さらに、この1、2年は総受験生が5万人規模に増加したため、とくに3日以降の試験は全体的に厳しくなっているのです。2日までの「前半戦」で合格を手にできるようにしましょう。また、もしも2日までに良い結果を出せなかったら、3日以降にどの学校を受ければよいか、「後半戦」の受験パターンも慎重に検討しておく必要があります。

埼玉県内私立・公立中学校の入試

 難関校の立教新座や浦和明の星をはじめ、人気校、有力校などがラッシュのように新設され、県内の私立中は31校にまで増加しました。こうした「選択肢」の広がりによって、埼玉の中学受験熱はひと頃とは段違いに高まったのです。
 県内私立中の総応募者数をみると2000年度から急速に増えて、2003年度に約3万人にふくらみ、2005年度に4万人の大台へ。それ以降、十数年も4万人台を維持して、2020年度はついに「5万人」を突破、約5万1,600人(前年比3,600人増)となりました。県内の受験生だけでなく、最近は、東京などからの「試し受験」層もぐっと大規模化が進んでいます。このような埼玉入試の「盛況」にともない、県内私立中はかつてに比べて全体的に合格レベルがアップしているので、決して油断しないように。
 また、「入試日程」も注意点です。学校数が多くなって、その大半が1月に試験を3回、4回…と行うため、同じ日に複数校の試験が重なりやすくなっています。とくに「初日」の1月10日からの数日間には多数の学校が集中。この「序盤戦」に午後入試を取り入れる学校も多く、日程的に“混戦”となっているのです。したがって、候補の学校の試験日(午後入試含む)や、合格レベルなどをしっかり把握し、よく考えて、県内の受験プランを慎重に決定するようにしてください。
 最近、県内では栄東が際立った「注目校」となっています。2020年度は4回の試験を行い、合計の受験者は1万107人(前年比524人増・帰国枠除く)にのぼりました。
全国でも最多のマンモス入試が続いています。なかでも、A日程(1月10日)は超大規模入試で、受験者6,098人(前年比29人増)でした。
 栄東と県内私立の東大合格者数トップを争っているのが開智です。開智では、2020年度に5回の試験を行い、合計の受験者は3,933人(前年比333人減)でした。開智は2021年度に募集を先端クラスのみに変更。先端特待、算数特待は合格者の全員が特待生に。先端1,2は一般合格を多めに、先端Aは特待合格を多めにする方針です。
 立教新座の1回(1月25日)は、2019年度に約1,700人、2020年度は1,800人台に。「付属校人気」の高まりともみられます。倍率は2019年度の2.3倍から2.4倍にと若干上がりました。
 淑徳与野1回(1月13日)では、受験者が前年(2019年度)に200人以上増え、2020年度も206人増。ただ合格者が多めに出され、倍率は1.8倍→1.9倍と若干の上昇に。
 埼玉県内の公立中高一貫校は2021年度から4校に増えます。4校とも試験は1月中に実施します。
 県立伊奈学園中学校(2003年度設置)では例年、1次試験の「作文」は記述式のテストで、1(国語・社会)、2(算数・理科)が課されています。2次試験では面接を実施。2020年度は1次からの倍率は5.1倍(前年4.6倍)でした。2019年春に続き、2020年春も東大合格者(2人)が出たため、2021年度はさらなる人気アップも予想されます。塾の「伊奈学園中講座」で4教科の理解を深め、記述に強くなり、充分な「合格力」を身につけましょう。
 さいたま市立大宮国際中等教育学校は2019年度に開校しました。英語などの「グローバル教育」が大きな特色で、新校舎なども魅力。ただ、2020年度の倍率は4.3倍(前年6.2倍)に下がりました。試験は1次が「適正検査A、B」、2次では「適正検査C」「集団活動」を実施。特徴として、英語のリスニング問題が出題され、英語でのコミュニケーション能力も問われています。もちろん英語以外に、各教科の学力や思考力、記述力などを鍛えることが必須となります。塾の「大宮国際中講座」で適切な対策学習にしっかりと取り組みましょう。
 一方、さいたま市立浦和中学校(2007年度設置)は、2019、2020年度には8.4倍→7.6倍と相当な高倍率になっています。同校の試験(「適正検査」)は例年、問題の量が多いことがポイントです。「私立型」の4教科対策を行い、過去問の練習などで問題を処理するスピードを速めることも欠かせません。
 2021年度には、川口市立高校附属中学校が開校します。1次試験は適性検査1、2で、サンプル問題によると4教科の学力や記述力などが問われています。2次試験では適性検査3と集団面接を実施。適性検査3は「記述中心」になりそうです。
 同校の志望者は対策学習を進め、「対応力」をアップさせていきましょう。


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