下赤塚校
都立高校入試について知りたい!
2010/07/05
都立入試の仕組みについて、ご紹介します。
入試の世界では、入学年度にあわせた入試になります。
例えば現中3の方は、2011年度に入学するので「2011年度入試(平成23年度入試)」となります。ご確認下さい。
都立高校入試の基本的なしくみ
●入試日程
推薦 出願 平成23年1月24日(月)
試験 平成23年1月27日(木)
発表 平成23年2月2日(水)
一般 出願 平成23年2月7日(月)、8日(火)
試験 平成23年2月23日(水)
発表 平成23年3月1日(火)
●入試の基本的な区分
(1)推薦入試
・全日制の全学校で実施。
・推薦枠は学校・学科によって異なる。普通科の推薦枠は狭い(20%が標準)。
・普通科へ出願する人は、1校のみの出願となる。
・一部の学校で「文化・スポーツ等特別推薦」を実施。
(2)一般入試 (第一次募集・分割前期入試)
・普通科へ出願する人は、1校のみの出願となる。
・1回に限り、志願先変更が可能・
・学力検査を行う。普通の学校は5科目。
(3)第二次募集・分割後期入試
・予め3月募集を予定している学校は「分割入試」となり、ある程度の定員が予定されている。
・他は、1次募集で入学手続き者が定員に達しない場合に実施。
・学力検査は3科目。
・最近は、この2次募集を実施する学校は非常に少ない。
■ここでのポイント■
(1)2次募集に期待しない
平成22年度入試で、2次募集を行った普通科の高校は、大崎(募集2名)、江北(募集6名)のみ。
分割後期募集の学校も、南葛飾の4.81倍を始めとして非常に高倍率。
→2次募集を視野に入れた進路の組み立ては非常に危険!
(2)私立狙いも都立一般は出願
都立一般の出願は2月7日、8日。都内私立は2月10日スタートなので、私立の結果が出る前に願書受付が終わってしまう。
したがって私立狙いの生徒も、まず都立高校に出願しておく。
都立高校推薦入試について
●推薦入試の特徴
・都立高校を第一志望とする入試。合格したら入学手続きをする。
・平成22年度 普通科の平均倍率は 男子3.08倍、女子3.99倍
・内申点(素内申)と面接で決まる (一部の学校は観点別評価)
・一部の高校で「文化・スポーツ等特別推薦」がある
●推薦入試の選抜方法
(1)調査書 →中3の12月時点での通知表の数字です。
(2)面接 →点数化
(3)自己PRカード →面接の参考程度。(今は点数化しません)
(4)作文・小論文など →一部の学校のみ。
上記項目の配点は、各高校が定めて9月に発表される。
点数の高い順に、男女別々に合格者を決定する。
配点の例(平成22年度)
青山 調査書600点、面接150点で判定
大泉 調査書900点、面接100点で判定
田柄 調査書500点、面接200点、作文300点で判定
文京 調査書850点、面接150点で判定
■推薦入試のポイント=「受からない入試」■
(1)高倍率で競争率が高い
例えば青山・女子は10.77倍、竹早・女子は7.14倍という高倍率である。
特に板橋・文京区の女子は高倍率の学校が多く、竹早7.14倍、三田6.83倍、文京6.59倍、豊島6.59倍。
(2)内申重視である
上記配点例の通り、内申の割合が90%〜50%となっている。
(3)一般入試よりも合格基準が高い
中堅校の例として都立豊島高校を挙げてみると、男子女子ともにオール4あれば一般では十分な安全圏だが、推薦では男女ともにオール4以下では合格者はほとんどいない。
トップ校の日比谷・戸山・西などはオール5でも不合格者が確認されている。
■都立推薦をどう利用するか!■
(1)まず、塾の先生と相談
過去のデータから、現在の内申での合格・不合格状況を調べることができる。
その数値で、過去に合格者がいない場合は、都立推薦を避けたほうが懸命。
(2)受験する場合
できれば1月22日から始まる埼玉私立を併願で受験しておこう。
1月27日を入試スタートとした場合、この倍率だから不合格スタートの入試になる可能性が高い。
私も過去に多くの生徒を見てきたが、どんなに強気な生徒でも不合格となると泣いてしまうもの。
(3)面接の練習
東京都の平均合格率が33%の中、こうゆうかん生の推薦合格率は62%という、素晴らしい突破率を出しています。
理由は、1月に行う面接練習。こうゆうかんの教師研修で行う判定項目の内容を使って練習すると、生徒の面接の質が一気に改善されます。
換算内申について
都立一般入試では、「換算内申」という特殊なものを使います。
(推薦入試は「素内申」、つまり通知表の数字そのままで45点満点です)
●換算内申の計算方法
例 神保くんの通知表が以下の通りでした。
英4 数5 国4 理5 社5 音3 技4 美4 保5 (9科合計39)
まず、主要5科(英数国理社)を合計して 4+5+4+5+5=23点 ←(A)
次に、実技4科(音技美保)合計後1.3倍 (3+4+4+5)×1.3=20.8点
小数点以下切捨てで 20点 ←(B)
(A)+(B)の43点 が神保くんの換算内申となる。
●換算内申の目的
学力検査がない科目は、通知表の数字を重視しようという考えになっています。
3科目入試の学校は、残り6科目を1.2倍するようになっています。
●換算内申の意味
計算は面倒なのですが、目安としては面白くできています。
オール1は10、オール2で20、オール3で30、オール4で40、オール5は端数が出て51となります。
例えば、自分の目標校の換算内申目安が「35」の場合、通知表の3と4半分ずつ取ればよい、と理解できますね。
都立高校一般入試について
●都立一般入試の特徴
・都立高校を第一志望とする入試。合格したら入学手続きをするのが前提。
・平成22年度 普通科の平均倍率は 1.53倍 過去10年間で一番高い倍率
●一般入試の選抜方法
(1)学力検査 →普通は5科目
(2)調査書 →「換算内申」を使う
(3)自己PRカード →参考程度。(今は点数化しません)
(4)実技・面接など →一部の学校のみ。
配点は教育委員会から指示があり、以下の4パターン。
学力検査700点 調査書300点 普通科の64校がこのタイプ
学力検査600点 調査書400点 普通科の30校がこのタイプ
学力検査500点 調査書500点 普通科の11校がこのタイプ
学力検査400点 調査書600点 普通科でこのタイプはない
実技・面接の配点は、各高校が定めて9月に発表される。
点数の高い順に、男女別々に合格者を決定する。
(一部の学校で「男女定員枠緩和実施校」というものもある)
※「特別選考実施校」の説明は割愛します。
■一般入試のポイント■
(1)最後まで諦めない
受験生は、入試当日の朝まで学力を伸ばせます。秋の段階で「このくらいでいいだろう」と妥協せず、最後まで諦めないこと。特に理科社会は「100日漬け」という言葉があります。テキストを完璧にして、過去問をこなしていけば、1・2月で一気に学力がつきます。頑張ってください。
(2)併願私立をしっかり確保
都立一般入試の前に、私立の入試がほぼ全て終了してしまいます。併願の私立をきちんと確保して、都立の一般入試に臨むこと。
(3)上位校は新聞の倍率に注意!
2月7日に願書を提出し、すぐに翌8日付の新聞に速報が掲載されます。受験生の98%が初日に出願しますので、9日付の新聞データとほぼ変わりません。
注意したいのは、上位校。この時点では「応募倍率」であり、日比谷などは3倍を越えることがあります。この後、私立入試で進学先が決まり、受験生が減っていきます。どの程度減るのかは、塾の教師にお尋ね下さい。
(4)取下げ・再提出の利用
都立一般入試では、「願書取下げ・再提出」があります。昨年だと14日取下げ、15日再提出でした。
8日・9日付けの発表数値や、10日以降の私立入試合格状況を見て「都立の志願先を変えたい」という場合に使えます。
特に「どうしても都立」という生徒は、事前によく考えてこの作戦を使うことができます。


